2026/08/15

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【夏の本棚】
ジョナサン・ハイト『不安の時代 スマホ・SNSが子供と若者の心を蝕む理由』(草思社)

大学で若者に日常的にこの十年ほど接しているので、かなり彼らのメンタリティを「点」としては実感していたが、それを「線」や「面」にしたいとおもって手に取った話題の本。おもったほどの深みはなかったのだが、それでも十分に普段感じていることを言い当ててくれていた。特に対人関係での防御意識の強さに比べて、メンタルが普通にがくっと壊れたりすることもあるので、この脆さはなんなんだろうと疑問を思っていたことの原因が説明されていて納得。要するにこの本の結論は「スマホとSNSが悪い(あるいは原因)」というもので、それはまったくその通りなんだろうというか、仮説演繹法ではあるが、いろいろな証拠を積み上げていくと、ほぼほぼ100%この結論しかあり得ない、ということ。この本の内容を教育政策的に発展させると、若年層のSNS禁止、スマホ禁止という結論になっていく。確かに脳の知的感性が構築される高校生から大学生にかけての年代で、スマホのどうでもいいショート動画やSNSの自慢や批判、LINEへの応答に頭を悩ます時間が1日に5時間とか6時間あるというのはもったいないとしかいいようがないし、薬物のようなオーバードーズ症も出ているだろう。衆愚主義に近づいている日本の国会でこういう議論や政策が議論されうるかどうかわからないけど、議員立法でも提案してスマホ・SNS規制の国民レベルの議論を起こして欲しいものである。

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